教会員の声(救いの証)K.M.さん

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教会員の声(救いの証)K.M.さん

高知教会の教会員による証しを少しずつ紹介していきます。今回は、K.M.さんの救いの証しをご紹介します。

「救いの証」

K.M.姉

1.イエス・キリストと出会う前の私
 私が10歳の時に、旧満州(現在の中国東北地区)ハルピン市で終戦になりました。旧ソ連の侵攻による動乱の街は、毎日のように日本人が殺され、その多くは国境から逃げて来た開拓団の難民でした。私たち(母弟妹)は使用人だった中国人の助けで地下室に隠れ住みました。2年経って引き揚げが始まり、駅に集合し荷物車に乗せられ、朝鮮との国境まで運ばれましたが、屋根も囲いもない台車のような列車ですから途中でバラバラと落とされ、到着時には半分になっていました。日本へ渡る舟が出る収容所までは歩きました。狼に襲われたり、雨にぬれたり、溺れながら渡ったりしたけれど、忘れられないのは子を売る親を知った事です(日本人の子どもは中国人に高く売れたそうです)。

 父母の出身地の徳島に引き揚げました。シベリア拘留から帰った父は無気力になり、動乱の地、引き揚げの苦難を生き抜いた母は強くなり、飲食店を3軒経営し生活は豊かになりましたが、弟は母の店でやくざにおだてられ仲間入りし、薬中毒者になりました。私は母を憎み、反抗し家出を繰り返しましたが、母は私を探し続け連れ戻すのです。私は疲れ果て、「もうどうにでもなれ」という気持ちで母の店の手伝いをしていました。私が母を憎み続けた最大の理由は書けませんが、母は分かっていました。

 結婚の話が母から出ました。自分の人生に希望が持てなかった私は、相手は誰でも良かった。こんな私でももらってくれるならと、母から逃げたい一心でした。
 
 24歳。9歳年上の再婚で子持ちでした。後で知った事ですが、職場で(ホトケのMちゃん)と言われていたそうです。それが、母が与えてくれた私への愛だったのですね。夫は育児に関しては何も言わず私に任せてくれました。

 「誰でも良かった」にしては幸せで穏やかな暮らしの中で子どもが生まれ、二児の母になりました。ここから苦しみが始まりました。生まれた子を育てる私に義理の息子が反抗し、非行が始まりました。社宅生活だったので、噂は広まり夫も苦しみました。「この子さえいなければ」と真実思いました。

2.救い主イエス・キリストとの出会い
 児童相談所の助言で弟の世話をすべて兄にさせることにし、私は子育てをやめました。兄は良く面倒を見、非行も少なくなり安心しましたが、今度は私の心に憎しみが生まれ(「この子さえいなければ」という心です。)狭い社宅生活の中で、私は「継子いじめ」だの鬼母などひどいものでした。

 そんな頃に見た映画の中で、十字架での苦しみの中で他人のために「赦し給え」と祈られたイエス・キリストの愛を知りました。感動しました。『ベンハー』という映画でした。隣のMさんに話したところ「教会へ行ってみん?」と連れて行ってくれたのが高知教会でした。高内亨牧師でした。松山教会から転勤してきたK.M.さんとの出会いでした。赦すこと祈ることを教えられ、少しずつ心が安らかになり、義理の子という思いを忘れようとし、心に寄り添うようになり、お兄ちゃんは上京して就職しました。

3.イエス・キリストと出会ってからの私
 87歳の今日まで生かされたことに感謝。「どうでもよい」という思いから救い出され、振り返ってみれば、すべて主が作ってくださった一本の道を歩いてきたと思います。

 私は弱い者ですから、いざとなれば踏絵も踏みます。主を知らないと言うと思うのです。それでも主は赦して下さることを信じます。そのため、毎日悔い改めの生活をし、祈ります。

 主が与えて下さった信仰から希望が生まれました。

毎週日曜日は礼拝の日

高知教会では毎週日曜日、神様への感謝と祈りをささげる礼拝を開いています。この礼拝はキリスト教に興味のある方でしたら、どなたでも自由に参加できます。お仕事などで日曜日の都合がつかない方は、毎週木曜日に行われる祈祷会(きとうかい=お祈りの会)がおすすめです。

日曜日 朝の礼拝
午前10時10分~11時30分
必要な持ち物は特にありません。聖書や讃美歌などは教会でお貸します。
木曜日 祈祷会
朝の部:10時00分から11時30分
夜の部:夜の部は現在休止中です
こちらも必要なものは特にありません。聖書について学び、皆で神様にお祈りを捧げます。

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